1月24日 『スパイ教室』『隣のキミであたまがいっぱい。』

 ツイッター読書メーター以外で本の感想を書く場が欲しいから、ブログを始める。

 

 本の感想ブログというより、単なる日記だけど本を読むことが多いから結果的に本の話題が多くなるよってスタンスでやりたい。いわゆる読書日記のように、自分が何を考えてその本を手に取ったのか、読み始めたのかのきっかけなんかについても書いて記録していけたらいいな。読書メーターだと嫌われそう(ラーメン屋のレビューみたいに)だし、書き手と同居しているツイッターの公開アカウントで垂れ流して反応されるのもあまり好きではないから……。そういうSNSであることは承知であるから、多分連携はするけど1クリック挟んだ場所に書くことで一応のゾーニングということで。まあ結局自分のお気持ちの問題でしかないし、これで納得できるからいいのだ。

 

『スパイ教室01 《花園》のリリィ』 著者:竹町

 ☆4.4(謎の数字)

 ファンタジア大賞「大賞」受賞作、そりゃもう買うっきゃないっしょ、予約購入。イラストレーターに他社人気作を担当しているトマリ! 豪華声優8人を起用したPV! サインも配るぞ! と相当宣伝に力を入れている様子。自分も好きな声優である佐倉綾音ちゃんが出てる~と無邪気に反応した記憶があるけど、PVの再生はしていなかったし、特設サイトでボイスの再生をすることもなかった。買うと決めたからには他に情報なんて入れなくていいの! で、結局発売から1週間寝かせてた。図書館から借りた本があったし、ここ数年間の集大成的なものがあったから仕方ない。TLには続々と読了報告が上がっていて、概ね好評かつ“何か”があるということが感じ取れた。リアルが色々落ち着いたところで満を持して読んでいったよぴっぽっぽ。

 

 うーん、——極上だ。「世界最強のスパイによる、世界最高の騙しあい!」とのコピー通り、物語の随所に罠が仕掛けられ、単なるアクションではなくしっかりとスパイスの効いた”スパイ”アクションに仕上がっている。

 

 (ここからネタバレっぽくなってしまうので未読ならば丸ごと飛ばしていただければ)今作で一番感心したポイントが、小説単体の本編部分とそれ以外の要素、口絵、PV、特設サイトとの関係性。これ、本編内だけの情報だけを頭に入れて読むのとそれ以外も入れて読むのでは、全くというのは過言にしても、かなり体験が異なってくると思うんですよ。本編内に存在しない情報が外にはあって、本編中の罠にあたる部分に相当なヒントを与えているんです。ただ、PV、特設サイトはまだしも、口絵はどうあっても付帯してくるわけで、あくまでも口絵の情報込みで読むことが想定されて作られています。自分は前述したようにPVは見ていなかったし、電子書籍で購入していたので、最初に流し見でポンポンめくるだけで絵の中身はあまり頭に入っていないし、本編読書中にわざわざ戻って見ることなく、結果として終盤になるまで全然罠に気づかず読むことができたんですね。というかもう明らかにおかしな場面でようやくんんん?となって口絵を見返していました。本編と口絵を照らし合わせて見てたら絶対にこうはなってなかった。で、別にこれが悪いなんて言いたいわけじゃなくて、むしろ最高だ!と思ってます。だってこれ、題材がスパイものですよ! スパイたるもの事前調査が最も重要! PVは重要な部分をやたら強調してくるし、特設サイトには1巻中では知りえない情報も載ってるし! 本編内容と、ライトノベルであるがゆえに口絵があること、及び外的要素との絡み合いがおもしれえなって話でした。

 

 

『隣のキミであたまがいっぱい。』 著者:城崎

 ☆3.2(謎の数字)

 

 カクヨムでなんかの賞を取って書籍化したらしいMFの髭枠(?)。MFからは髭枠臭を感じないと思ってたけどこれはモロ髭枠ですわ。現代ラブコメ、そら買う。みわべさくらがイラストを担当してるラノベを初めて買った。最高。某文庫の某は流石に買えなかった。

 

 表紙が黒髪ロングのヒロインかつweb発作品にはいい思い出がない。2018年は伝説の電子書籍限定特典口絵の口元にゴミラノベが内容、イラスト共に個人的生涯ワースト作品に輝いており、2019年も黒髪ロングヒロインが表紙を飾るラブコメが年間ワーストとなった。黒髪ロングヒロイン表紙は、私の中で絶対超絶要警戒のアイコンとなっているのだ。

 

 今作は注目作揃いのMF1月刊の1つで、自分は今作も含めた8作中7作を購入した。これを優先した理由は、、、ジャンルが現代ラブコメで一番軽く読めそうだったから。ファンタジー系は若干気が重くなってしまうから、新刊消化は現代ラブコメを優先させがち。実際2019年の積みも現代ラブコメはほぼないのにファンタジーやらSFばっかり残ってる。今年も同じことになりそうだなあ。今年の新刊今年のうちにを目標に読むよ。

 

 カクヨムブコメだった! 絵が可愛い!

 

 

 

 これだけの文章に時間かけすぎて本末転倒感半端ない。